乱気流で揺れる飛行機内で陽気に歌い、踊りまくるアフリカ人の大家族にスチュワーデスもお手上げだった。 そして真夜中のナイロビへと飛行機は降りていった。
知り合ったケニア人と一緒に危険地域といわれるナイロビのダウンタウンの食堂で食事をしていると、ボロ服を着て働く日本人青年がいた。 あまりに驚いたので、その時は咄嗟に話し掛けることすら出来なかった。 あの青年は何だったのだろう?
この日、ホテルの近くで旅行会社の呼び込みに声を掛けられたので、試しに連れられて行くと薄暗いビルの一室に通され、ボスらしき人物に会って話をした。
「お前の旅行ガイドブックに、この会社は載っているか?」と聞かれ、本をめくると“悪徳ツアー会社”の項目に掲載されているではないか。 彼は「何て書いてある?訳せ」と言う。
これはヤバイと思い、「この会社はGOODだ、明日また来る!」と言ってその場から逃げ、翌日タンザニアへと向かった。 |